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最後の夜 in Ennis


[本日のハイライト]
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報告
最後の夜


ついにアイルランド最終日
明日の早朝に発つので
自由に動けるのが今日がさいご。
思い残すことをなくすぞ!
ということでまずは楽器屋へゴー
これをしなければ来た意味がない。

もう4回もこのお店に来ていますが
今日は初めてオーナーにお会いしました。
着くなり、いきなり
日本人に売るコンサーティーナはないぜー
と軽いジャブをくらう。
えー!
ジョークだった、びっくりした
昨日のPatが話を通しておいてくれたらしく
あんまり多くを語る必要もなく
もう楽器を買うことは決心はついていたので
もういちどだけ弾かせてもらって
うんうん、これにしよう。
ついでに自分用にbodhranのばちも買う
(つもりが結局おまけしてくれた)。

古い楽器だから、自分でメンテナンスすることになるよ
簡単なつくりだからやるんだよーといって、目の前で
一度開けてやりかたをみせてくれた。
そして閉めるのをやらせもらった。
たすかった!
自分でやるにはどきどきすぎた。きっと。
高額な買い物に胸がどきどきして
たぶんへんな顔をしていたのだろう
Are you happy now?
かれはいった。
and you are poor, now
そうなんだよーそうなんだよーでもしあわせ。
ぶんぶんとうなずく。
無事楽器をかいました、よかった。



まだやりのこしたことがあるのだ
初日に会ったバスカーのおにいさんが昨日もいて
またがらがらと前を通ったから
また?と声をかけてくれた。
帰りがけにちゃんと聴いていこうとおもったら
もういなくなっていて
今日こそは!とおもっていたのだった。
財布の小銭をぜんぶ、もうつかわないので
おにいさんのケースに投入すると決めていたのです。
路地をのぞくと、やっといたよー。よかった。
おにいさんはすぐわたしに気づいてくれた
今度は聴いていくから、といって数曲鑑賞。
おにいさんはアコースティックギターソロ。
こんなに寒いのに、よく指がうごくなあ。
いつもやっているので、みんながおにいさんに挨拶しながら
ばんばん小銭が入っていく。
とても上手でラブリーなおにいさん。
ちょうど弾いているすぐそばにカフェがあって
オープンテラスになっている
カフェのおねえさんたちともなかよし。
前にきたときは、迷子になっていて余裕がなかったから
何度もうるさくしてごめんね
ずっと聴きにきたいとおもっていたんだー
とやっと言いたかったことを言ったら
ドウモアリガト
日本語でーす!
どうしてしってるの、といつもの質問をしたら
だって有名でしょ
とのこたえ。そうかしら。
せっかくだからそこでコーヒー飲んでいったら?
というおにいさんのすすめで
テラス席でしばし観戦。

するととなりにすわっていた50代くらいのご夫婦の
だんなさんが日本にいたことがあるそうで
やたらと話がもりあがる。
富士山にのぼったそうです。
すごいやーわたしものぼったことない。
パイプをくゆらせながら、なかよしのふたり
これまでのアイルランドの道のりを話すと
次にきたらモハーの断崖へ行ったほうがいい、と奥さん。
行きましたよ!!
いかにつらかったか
そしてさびしかったかをとつとつと語る。
ちょうど、ひとりで旅してさびしくないの、ときかれ
ぜんぜんだいじょうぶだった、とこたえたばかりだったので
そうだ、あのときだけ、さびしかった。
ふたりとも大爆笑。
車でいけば、20分だよー
しってるもん!
ふたりは兄弟が11人と12人いて
だからふたりのこどもはふたりだけなんだって。
日本だったらそれだけでテレビに出られるよ
といっておいた。

ふたりが別れのキスをしてくれて
ああーほんとうにわたしは明日行くのだなあ
しみじみ。

おにいさんもとてもさむそうに弾いている
空港へのバスの時間ぎりぎりまで聴いて
小銭を全部入れておわかれ。
わたしも演奏をするのだといったら
Youtubeとかで、うたをきける?
ときかれ
そうなんだ、あちこちでそういわれた
英語で検索しても聴けるようにしなくてはいかん。



明日は朝がものすごく早いので
空港から歩いてすぐのホテルをとった
そこに荷物を投入し、再度Ennisにもどる
そのバスの運転手さんがまたいいやつで
ずっとわたしのへっぽこな英語につきあってくれた。
ギネスは2、3杯でいいな
かれはいった。
そういうひと、多いなあ。
無限に飲むのだとおもっていました。
ぼんやり景色をながめていたら
なにをかんがえてるのーときかれ
うーん、これが最後だなあ、とおもって
とこたえ、またしみじみしてしまった。
またきてねー帰り道気をつけて、と
Ennisの便利な場所でおろしてくれた
ほんとうみんな、バス停でなくていいのね。


昨日のPatが午後にはお店にいるといっていたので
もういちど楽器屋さんにもどり
買いましたよーと報告しました。
うん、聞いてるよー
Are you happy now?
と兄弟そろって同じ質問。
オーナーとPatはご兄弟なのです。
ちょうどコンサーティーナ弾きの女性があらわれ
彼女が4月に日本で演奏をするそう。
場所を聞いたら、なんとひとつが祖師谷大蔵のムリウイカフェ!
そそそそこしってる、ライブしたことあるー
ハンバーガーがすごくおいしくて、
と興奮気味に語ると
Patさんもムリウイでライブをしたことがあるそうです。
びっくり!
そして日本人の奥様とも電話でお話する。
おおーびっくりするくらい日本語です(あたりまえ)。
日本のアイリッシュカフェなどいろいろおそわり去る。
すっかりおせわになってしまいましたー
次は日本のセッションで会おうね、とPatは言ってくれた
練習します。
ふかぶかとうなずく。


おおむねやりきったかんじがする
あとはなるべくおいしそうなごはんをたべて
どこかのpubでセッションを見よう
できればpubのマスターCharlieの顔をひとめみたい。
これがアイルランドからの最後の更新になりそうです。

# by hatomugyu | 2011-03-02 18:10 | おもいで